カメラ:Canon EOS R
レンズ:Canon EF16-35mm F2.8L III USM
上の滝写真のやや左上、岩峰の間のアップ。指を突き上げたような細い岩の尖塔が立ってます
栃木県日光市、かつての西沢金山鉱区内、粘沢に落ちる粘沢大滝。実はこの滝についても本当に粘沢大滝なのか確証がありません。ネット上には「粘沢大滝」という文字が存在するのみで、写真はもちろん具体的にどこにあるのかといった情報は全くなし。ただ滝の下流は堰堤、上流は探索してませんが航空写真を見る限り大規模な土砂崩れの斜面で、滝らしき姿は確認できず。なのでこの滝を粘沢大滝として問題ないかと(あったら陳謝)。大滝という割には高さが4〜5m位しかないのが気になるところではあるものの、崖崩れで滝つぼが岩で埋まり現在は低くなっているのであって、昔はもっと高かったのでは。
粘沢は前記事の小滝を通り過ぎた先、二俣に別れる沢の右俣になります。最後の堰堤が登れないので右岸から高巻いて、しばらく進めば大滝にたどり着きます。水は少し白濁していて、ほのかに温泉の匂いがしました。また写真では岩に隠れて写ってませんが、向かって左側のはるか高い位置に小さな滝が落ちてました。この滝のすぐ下も岩で埋まっているため全体的に沢に見えてしまうとはいえ、もし岩々がなかったらかなりの高さの滝になると思われます。もしかしてこっちが大滝? とも思いましたが、枝沢なので粘沢大滝という名前は相応しくないかなと。
いずれにせよどちらの滝も水量が少ないので、滝としての見応えはあまりないかもしれません。しかし何と言ってもここの見どころは、右岸の黄色い岩峰たち。写真は下からあおって撮っているため分かりづらいですが、岩の塔は滝の数倍の高さ。岩の林のようにそびえ立つ姿はなかなか迫力があります。ただしここの岩壁、手で触っただけで簡単にボロボロ剥がれるほどもろく、天気が悪い日は近づきたくないです。