写真の右端、隠れるように落ちているのが滝本体です
千葉県東庄町、銚子市との境あたりに位置する、双峰飛泉。落差3メートルあるかないかという小さな滝で、人の手が加わっているらしいのですが、一体どこをどうしたのか全く分からないほど、自然に還ってしまっている滝です。利根川の河口近く、周辺は田畑が広がる平らな場所で、滝があるようには思えませんでしたが、農道の横から切れ落ちる谷の底、ミニ・ゴルジュの奥に滝はありました。ちなみに、農道からは沢の音も滝の音も聞こえません。
谷底へと降りる道は、ないどころか、踏み跡らしきものすらありません。降りられそうな傾斜の緩いところを選んで降下。沢のそばまで行くと、土は柔らかく水があちこちから滲み出ているため、長靴がすっぽり埋まってしまうほどグズグズ。なんとか滝の入口らしき場所に着いたら、そこは狭いゴルジュ。奥へ進むほど狭くなり、肩幅くらいしかないポイントもあります。ただ手を伸ばせば上に届いてしまうくらい低いので、圧迫感はさほどありません。そしてゴルジュの突き当たり、ゴウゴウと水音を響かせ、曲がりくねった土壁に隠れるように滝本体はありました。
『日本一早く初日の出が見られる』とPRしている銚子市のすぐそばなのに、陽の光が届かない谷底で、正月早々ワタシは何をやっているだろうと思いつつも、想像していたより水量が多く、久しぶりに滝の飛沫を浴びることができたので、スッキリした気分になりました。
あ、すっかり忘れてました。新年明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。